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遊びで創造の思い出~4

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      遊びで創造の思い出~3の戸畑祇園大山笠神輿で書き残した思い出を2つ、
   
  <工作室のオヤジさんの職人技>
   高さ10mの大山笠を神輿にして、しかも高さを一気にせり上げる仕掛けの為
   特殊金具が必用になり、4~5mm厚さの鉄板で設計して製作する事になりました。
   日程が迫っていたので僕自身で作ろうと会社の片隅にある工作室で作業しました。
   この工作室は、従業員が創意工夫や訓練の為使える鉄工所の様な処で、一通りの
   工具や設備が整っていました。クルマやバイクの修理にも使われていました。
   ここにはウルさいオヤジさんが管理人をしていて不安全な作業や基本から外れた
   作業をするとよくガミガミとお叱りを受けました。
   担ぎ棒を固定する金具、せり上げ仕掛け用の金具は精度と強度が重要で
   僕が手間取っていると、オヤジさんが見かねて厳しい指導、お陰でナントカ完成して
   上手く使えました。
    その中でオヤジさんと雑談すると、昔、バイクやクルマの試作、そしてF1部品
   の製作をしていたそうで、その職人技を直接教えて貰いました。
   その時の職人の気合が今でも思い出されます。

   <神輿の担ぎ棒で慌てました>
    本場の大山笠は山車で練り歩くのですが、僕達で造った大山笠はエキサイティング
   な演出にする為神輿で担ぐ方法にしました。そこで担ぎ棒が必要、
   イロイロ材木業者さんと相談して長さ10数mのマルタ木材を仕入れました。
   確か米国産ツゲでした。
   納入されると、仲間の方が、
 「シゲさん、大変、、担ぎ棒のマルタが重くてフォークリフトでリフト出来ない」
   見るとデカイ、当然ながら根本が太くて先が細い、それに水が滴っていました。
   驚きでこの棒を担ぐだけでも大変そう、、これはどうしたものか、、と
   呆然となりました。
    冷静になって考え、根本側から電気カンナで削り全体をシェイプアップ、
   前後対称の形状にしてかなり軽量化できイイ担ぎ棒が完成しました。

   さて、遊びで創造の思い出~4 大太鼓神輿について、
   1980年9月の運動会での「日本の祭り」用に直径2mの大太鼓を作ろう、
   となりましたがどうやって造るのか経験無いので分らない、、
   まずは文献調査、そして都内の和太鼓屋さんを見学、大太鼓の皮探し、、
   と手探りでした。

    造り方を構想、そして設計、材料や部品を手配して製作に入りました。
   写真は大太鼓の胴に柄を描いているところ、また奥では井形座を仕上げ中
イメージ 1

   イロイロ探して手配した牛皮に円形状の金具を固定して絵描き
イメージ 2

   会社の運動会のメインイベント「日本の祭り」に間に合い完成
    写真:僕と親睦会の副会長さん、、
イメージ 3
   担ぎ棒は前年の大山笠神輿で製作使用したモノを再使用しました。

   説明カンバン
イメージ 8

   本番待機中、、、僕は大太鼓の上
イメージ 4


イメージ 5

    昔プロバンドのドラムをしていた先輩がマスターになり太鼓組
   (写真に写っていませんが、6~8ヶの太鼓を並べて)を率いて
    太鼓演奏と演技をしているところ、、
イメージ 6

    最後の競演、練り歩き
イメージ 7


    大太鼓の上で長いバチで大太鼓を叩くのですが、このバチを作る際の失敗、
    杉丸太を電気カンナで木刀形状に削り加工したのですが、
    この作業で僕は誤って自分の足、ヒザ上を電気カンナで削ってしまったのです。
    幸い傷は浅く上の皮だけがめくれた状態になり4~5針縫いました。
    本番当日、まだ縫い糸が残っていて痛みを堪えながら大太鼓の上に乗った
    思い出です。
     僕は自分の不注意でチョッと怪我をしましたが、その他は製作時、本番共
    怪我人は無く安全に済んで一安心でした。物事は安全第一です。

    今思うと、よくあんな荒っぽい事、大騒ぎをしていた、、と思います。
    若さの情熱だったのでしょう、、、
    この頃は社会全体が右肩上がりで何でもエネルギーに変えてしまうような雰囲気
    今では遠い前世紀の事ですね、、
    楽しい思い出です。

     後日、大太鼓のその後を記事にします。
   
    今回の「遊びで創造の思い出」は僕の回顧録でした。
    読んで頂いた方々、お付き合いありがとうございました。

      以上、、


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